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​貴方の怪奇譚

これは恐ろしい体験をした

貴方のその後の物語

-雨は再び-

は悪夢から目が覚めた。

助けに来た不動産屋の日高と共に家を出た。

今にもまた雨が降り出しそうな空だった。

私は気分が悪くなり、日高を置いてそのまま駅

へと向かった。

あの家で自殺した者達の残影が頭から離れなかった。あの時、私も契りを交わし自殺していたら

どうなっていたのだろう。

私の前にどうして雨木は現れたのだろうか。

雨の恐怖とこの憂鬱な気持ちは

一生私に付きまとうのだろう…。

゙早く全て忘れて眠りに就こゔ

『あれ?雨がまた降ってきた…』​

私は足早に駅のホームへと向かった。

ホームの奥で黒いレインコートを着た人が

ニヤリとこちらを見て笑っているような気がした。

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