​学生時代からの友人、星宮 碧 (ホシミヤ アオイ)が失踪した。

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碧とは月に一度は必ず食事に行っているほどの仲だ。

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学生時代の頃からいつも笑顔で明るく、周りから慕われていた。

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そんな碧と最後に会ったのは6ヶ月前。

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「兄さんがしばらく家に帰ってないんだ…」

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彼は、兄の星宮 奏 (ホシミヤ カナデ)のことを心配していた。

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碧の両親は躾に厳しく、よく門限を破っては彼の５つ歳上の兄・奏が

庇ってくれていた話は何度か聞かされた。

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「職場から戻って来なくて…連絡も繋がらないし、

心配だから何度か会いに行ったけど、様子が変だったんだ。」

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そして、神楽坂にある邸宅レストラン【シャブラン神楽坂】

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そこが兄の職場だと碧は教えてくれた。

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「それが…そこに住み込みで働いてるみたいで、

何を聞いても当主様に認められたんだよって…」

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「あのままだと兄さんが二度帰って来ない気がして不安なんだ。

心配だからもう一度だけ会いに行ってみるよ。」

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それが碧とあなたの最後の会話だった。

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何度電話しても繋がらず、

​連絡が返ってくることもなかった。

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6ヶ月も碧と連絡が取れないなんて今までに一度もなく、

彼と、彼の兄である奏の事も心配になり、

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シャブラン神楽坂

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この邸宅レストランに向かう事を決意した。

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